虐待による影響 どんな性格に育ったか《毒親・アダルトチルドレン》
虐待による人格形成への影響
こんにちは。明るい被虐待児まぴこです。
毒親のせいで認知が歪み、生きづらさに悩んでいる人は多いと思います。
今回は私が虐待親の元で育つ中で、人格形成にどのような悪影響があったのか体験談を書いていきます。
色々ありますが、特に社会生活の上で困っていたのが2つ。
・自分の感情、意志が分からない
・対人関係で必要以上に気を遣ってしまう
この2点でした。
自分の感情・意志が分からない
生きるために感情と意志を殺した
このブログに辿り着く方は大いに共感してくださると思いますが、被虐待児は親の言いなりにならないと生きていくことが出来ないため、自分の感情や考えを押し殺して生活することになります。
私の場合は、うつ病持ちで情緒不安定な母の顔色を常に気にしながら生きていく毎日でした。
母の機嫌が悪ければ殴られる蹴られる否定される。
「ごはんをまずそうに食べた」という理由で食事は皿ごと没収。
「手伝いをしなかった」という理由で真冬の寒い日でも屋根裏部屋に閉じ込められ、反省文を書かないと出してもらえない。
「父親に似ているところがむかつく」という意味不明な理由で傘が折れるまで殴られる。
「門限を1分過ぎた、往復10回な」と平手で思いっきりビンタ。
感情は殺すしかなかった。殺さないと命が危なかった。
母の意志に従わないと死んでしまう。だから自分の考えを持つのを止めざるをえなかった。
「あ、今わたしは感情を押し殺しているな」という感覚も、毎日毎日繰り返されると、いつしかそれが当たり前になり、「自分を抑圧している」という自覚すらもなくなっていきます。
感情は殺すのが当然。
「自分ならでは」の感情や考え方は育まれず、空っぽのまま育っていく。
「ママはどう感じるか、どう考えるか」が先行し、いつしかそれ自体を自分自身の意志だと認識するようになっていく。
完全な洗脳。
自分の感情がない、考えがない。
そしてそれにすら気づかない。
だってそうしないと生きられなかったのだから。
「あなたはどう思う?」に返答できない
母が気に入るものが正解で、そうでないものが不正解。
考え方って本来はもっと自由なもので正解・不正解があるものじゃないはずなのに、
どんなことでも常に頭の中で母の機嫌を基準にして「正しい」と「間違い」に振り分けて考える癖がついていた。
だから自分の考えを問われるような場面に出くわすと、思うように頭が働かなかった。
それに気づいたのはわりと遅かったんですけどね・・・。
友達といると疲れる
アダルトチルドレン《ピエロタイプ》
親の顔色を常に伺いながら生きるとどうなるか?
当然、その他の人間関係でも同じような接し方で人と関わるように育ちます。
あの子は私のことをどう思っているのか?自分を出したらゲームオーバーだ、みんなの気分を害さないようにしなければ・・・
そうした環境下で、いわゆる《アダルトチルドレン》と呼ばれるような特徴を持つ子になりました。
ヒーロー、ケアテイカー、ロストワン、スケープゴート、イネイブラー等、数種類あるアダルトチルドレンの中でも私はいわゆる「ピエロタイプ(道化師、マスコットクラウン)」と呼ばれる型に近い性格に育ちました。
つまり「盛り上げ役」です。
暗い家庭の雰囲気の中で、明るく笑顔を絶やさず常に楽しさを提供する、まさに道化師のような子ども。
この雰囲気を何とかして楽しくしなくては!という使命感を背負ってしまうタイプがピエロタイプ。マスコット、クラウンなどとも呼ばれます。
すごい意識高い芸人みたい・・・(笑)
いつもキラキラしてるけれど、心中は真っ暗闇
そのお陰で私は常に友人に囲まれていました。
周囲から見ればキラキラ楽しそうな陽キャラに見えていたと思います。
実際、過去のことを知人に話すと「いつも明るくて楽しそうだから、そんな過去があったような人に全く見えない!」とめちゃめちゃ驚かれます。
実際のところは気遣いから心中常に疲れ果て、自分でも正体の分からない孤独感や虚無感をいつも感じていました。
人とは楽しく関わることは出来る。だけど本当は1人でいる方がはるかに楽。
人と会いたくない、友達って何なのか分からない。
沢山の人に囲まれても拭えない孤独感、疲労感。
誰も自分を知らないところへ行きたい、といつも考えていました。
乗り越えた現在
上記の自分の問題点を自覚し始めたのは16歳のころ。
母から離れて1年くらい経過したときです。
そして乗り越えられたと感じ始めたのはごく最近。去年くらいからかな。
乗り越えた現在はもはや親に怨みも何もありませんが、
同じ境遇の方は出来るだけ減らしていきたい、そして自由に自分の考えを育める人を増やしていきたい。
それが私の使命だと思っています。
少しずつ毒親に関する知識を広めていけたらいいなと思っています。
今日も友人と仕事に感謝!
ありがとう、ではでは~
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